厳かな森深く
聳え立つ扉には
私が繰り返す
闇が渦巻いている
嘲笑うしか出来ない―
絡め合う二対の茨は
舐め合う傷も互いの
過ちだとは知らずにいた
ああ
この螺旋の出口はどこ
ここは嘆きようのない迷路
掻き分ける茨道
すぐにでも逃げたくて
気づけば心まで
薔薇色に染まり行く
辿り着く未来*から
告げられるその答え
救いの縁など
己しか知らないと
この荒廃した輪廻を
打ち破ることすら出来ない
棘隠しては抱き合う
偽りの世界が真実……