隠れ家に棲んだ翁(おきな)が只 遠方(とおく)を見つめていた 赤ン坊は泣く 母親から暖かさだけ求めて 誰かの罰と誰かの罪を 償い乍(なが)ら生まれる 救いようのない未来なんてない 「今」は静かに過去に 綺麗事だけを並べて 綺麗事だけで嘘ついて かかり降る雨の中 ナニカが浮かび消えてく 午前中 寝床(ベッド)にいるだけで 何となく時間は過ぎる 人生(いきること)なんて短すぎて 竹箆(しっぺ)返しもあるから 締めることを上手(うま)くなることは 間違っても必要ない あなたが経験したことは 誰も理解なんてできない 自分の居場所もないまま やたら過ぎてくだけの日々 かかり降る雨の中 ナニカが形変えてく かかり降る雨の中 ナニカが浮かび消えてく 綺麗事で嘘つく・・・ かかり降る雨の中 ナニカが形変えてく