Published 2016-06-28
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潮先に聴こえる漣(さざなみ)に導かれ 少年に見合わないほど 大きな船を出す 風を捕らえて 流れるまま寄り道する心地 穏やかにゆらゆらり 飛沫(しぶ)く波の船体を撫でるリズムに 吐息躍らせて口笛を吹く 碧空(へきくう)に舞う翼 海原の水練(すいれん)に 天描く操舵(そうだ)の手振り 目指す場所 遥かまで 至上の落場(らくよう)からの 星の瞬き数多(あまた) 流れた一筋の 奇跡を辿るよう 明ける夜に 希望を馳せる 未だ観えぬ 世界まで 未だ観えぬ 世界まで