信じてきたものは正しかったが
過ちとしてたものも正義だった
東西を指したコンパスが
傾きかけた地球を回してた
前触れなく夜明けが訪れて
あっけなくあの谷に陽は落ちた
祭壇に飾る花もなく
子供が寝つく夜も来ない
一人きりじゃ寒いから
誰もが愛に縋りたくなる
祝日が一日もない町で
魔女のいない魔女狩りに興じる人
心に潜んでいるとも知らず
それぞれの神が殺し合えばいい
愛し合った二人がなぜ銃を向け合う
パレードが歌う道もなく
子供が登る木も燃えつきた
誰もが愛を奪われても
もう一度愛に縋りたくなる
祝日が一日もない国で
祝日も
婚礼も
生誕もない町で