時に埋もれてく
幾度となく重ねられ
繰り返される歴史は
揺らめく旋律 響いた
抱かれるよう佇むのは
敷石の集落
飛び交う金貨
路地裏の空見上げる花売り
そこは閉ざされた狭き世界
目に映る全て その真実なら
ただひと時の幸せを
誰もが皆 同じ祈り繰り返し捧ぐ
現実には求めれば求めるほどに
雑ざり合う
物を言わぬ支配者は何を思いながら
この街を名づけたのか
やがて訪れるその未来に…
鋭い眼差しを持って
ただ ただ見届けるのだろうか
動き出す はじまるシグナル
何処へ向かうの
まだ何も持たざる手
さあ いま深く深くそこに
閉じ込めて 沈めてみせよう
与えられた使命なら
生まれたての風 囁く
整然なる街 幾度求め
何を齎そうとしているのだろう
その真実は己の思念であるのなら
尽きることない闇から
逃れることなど出来ない
目を背けた者ならば光満ちた空を
映すことはないだろう
やがて羽広げ 去るまでは…