麗らかな空に誘われ
少し窓をあけた休日
頬づえをついた私に届く風は
次に誰を訪ねるのだろう
あわただしく過ぎゆく毎日も
今日は少しだけ緩やかに
退屈で手にした本から落ちたのは
あの時から止まったままの笑顔
あなたといた鮮やかな記憶が蘇る
次の風を待つこの窓辺に
行かないで そばにいてほしい
震えた声がこの身体に響いて
息が出来なくなる
その涙に終りはないの?
あなたといた鮮やかな記憶が蘇る
あの長い夏の終りにあなたはまるで
迷子のような泣き顔で私に…
せつなくて抱きよせたくなる
この想いは何?
もう困らせないから この部屋において行かないで
一人にしないで
今もまだその声がこだましている
今も…