古い木目の隙間に
春の風ふと迷いこんだ
窓を開けるには少し早すぎて
くしゃみ一つ点を打つ
二人のため 行くと決めた
この部屋残して
まぁるくなった埃たち
きらきらと舞い立つよ
旅立つ背中見送る想い出のように
じゃあね、
ずっときっと君は元気でいて
二人違う場所へ向うための握手
雪はすぐに溶けて暖かくなるから
ほどけない指の温もり
いつか忘れるよね? 鳴呼…
枯れた小枝のざわめき
君の笑顔が消えて行った
時は残酷な手紙
避けられない三叉路に舞い降りた
君のため…と,夢のため…と,優しすぎたから
深い場所で裂けてゆく痛みさえ気付かずに
悲しいの言葉 それさえも 空 (くう)に消えてた
今度はきっと自分のため生きて欲しい
泣いてもいいよ 全て君の時間だから
淋しい時は思い出して このメロディ
君が好きだった自分勝手我侭な天使は
明日も歌うよ…
-言葉少なな君と争う声 もう聴こえない もう聴こえない-
二人間違いだらけ 三月のふきのとう
雪に振られ蒼い体も凍らせる
なのに春を待ちわびる心消せない
いつか晴れた空のような笑顔に会えるよね?
陽だまりの中で…