日射しの熱さに思わず目を閉じた
蜃気楼と過ぎて行く夏の匂い
あの日 荷物の重さで膝付き傾く背中に
そっと触れたから 動きだした
どこまでも続くレールのように
交わらぬことも解ってるのに
知ってしまったから 最初の地図にはもう戻れない
また見ぬ空間で壊れるほどに抱きしめたい
揺らめく感情は新たな脈動に形を変えて
何も恐れずに信じて繋がる時はいつか来るの?
地底を旅して涙に埋もれた瞳に
小さく 掠 (かす)れる声 光くれた
許されぬ縄と知ってても
傷だらけの指 それを掴んだ
感じ始めたから 子供の顔にはもう戻れない
不器用なままに真実の夢 解き放つの
真夏の太陽にこの身を焼かれて消えるとしても
途切れる瞬間の煌めく閃光を君と二人見たい
“疑ってしまうから言葉はいらない”小さく吐いて
背中越し不意にただ強く抱きしめて佇んだ
行く手に広がる真っ直ぐな道に目眩を覚え
青すぎる空と果てない荒野をずっと二人見てた