肩を並べた二人の脳裏に
四つ目の文字 浮かんでた
アァ
出会いは雪の結晶そっと払う歩道
凍える頬に一瞬 点火された気がした
そのまま迎えたChristmas Eve
街はまるでケーキの国みたいで泣けた
“今日のために生まれた”
身体中でそう告げた
溶けてゆく雪の 甘い香りと 温もりにただ夢を見て
永遠にも似たベルの音色に “魔法ではない”と信じた
「どうしたの?泣いているのかい?」
そう動いて頬撫でた唇が
今
桜は舞い春も麗ら コート脱いだ
繋いだ手の汗に少し照れた夏空
夜風に淋しくなるよ
遠くなって夏草と花火の匂いも
冷めてゆくアスファルト
季節は止まらない
落ち葉のように乾いてゆくのも 流れる時のせいにして
愛しすぎた肩越しの景色も セピア色に支配された
どうすれば その色を見ず
ずっと二人 変わらずに居られるの…だろう?
もうすぐ街も空も凍てついて 淡雪色に消されてく
肩を並べた二人の脳裏に“サヨナラ”だけが降り積もる
結晶が落ちては消える
その向こうで優しかった唇が
今 - サ ヨ ナ ラ -
アァ