窓に頬よせて
イアホンはずす
着陸が始まるの
翼の影に
なつかしい日々
ずいぶん遠いことみたい
もしあなたがいいと言えば
ふたりきりで会いたい
あたらしい彼女がいると
噂で聞いたから
緑の風が
見えてくる
さよならの町へ舞い降りる
静かな空港
背筋のばして
ロビーを横切ってく
迎える人は
失くしたけれど
私を大人に変えたの
でもあなたは私のこと
きっと忘れてる頃
あたらしい彼女がいると
噂で聞いたから
緑の風が
歩きだす
さよならの町へ舞い降りる
愛だけで君は
なぜダメなのか
あの日あなた訊いた
答えずに
夜明けに傾く
窓を見ていた
自分の哀しみにさえ
気づかずに
もしあなたがいいと言えば
ふたりきりで会いたい
おたがいに別々の夢
手にした今だから
人は時々
明日のため
さよならの町へ舞い降りる