センスレス
コンクリートの間を意識が舞う
抜け落ちた白い花弁のよう
色を失って黒くなるだけ
液晶を世界の上辺が這う
音速のスピードで文字に酔う
醒めて冷えきって
忘れ去るだけ
画面の向こうに読み込まれた言葉
最終的に飲み込まれる心
見せかけのセンスレス
温度感も何もない
灰色の空を夢のように染めた
華やかな赤と緑のネオンサイン
歪んだ幻は朝になれば消える
僕らの心に跡だけ残して
行き交う人混みに溶ける
そんな毎日 今日も明日も
無意識に歪んだ自意識とブランド・バッグ
濁って混ざり合う現代のスタンダード
それでも想いを繋いでよ
世界中を悲しみが覆って
君に手招きしたって
僕はずっと
想いをそっと此処で歌うから
君は消さないでいてよ
闇に灯を
心の奥の間に灯を