ふたたび生を受け 別の日を生きるよう
心ばかりが宙を舞って
横たえる肉体は ただひとつの想いに
押し殺されて 絹の褥も土
もしわたしの両の耳が 重なり合う薔薇ならば
夜の中に吸い込まれる 己の泣き声たちを
音楽のように聴いては 切なさの欠片でさえ
愛おしんで掬い取って ただひとつの美しい
歌を編んで散ってゆくのに
恋を知らぬ頃は 孤独さえ友のように
寄り添って夢に戯れた
小鳥の羽ばたきも 今はただ恨めしい
待つ身の骨は 想い放てぬ鳥籠
蒼褪めたわたしの舌が ちいさな翼だったら
どんな叫びも掠れずに 空の果て昇れるのに
あの教会の屋根にさえ 届かない祈りばかり
光浴びることも出来ぬ 許されぬ子らとなって
生まれても闇に積もるだけ
ここは狭くて 暗くて広い
方の姿 どこにあるのか
わからなくなりそう
もしわたしの双つの瞳が 漂う湖ならば
こうして見つめる貴方を どこにも行かせぬように
乾かぬ涙に張られた やさしい水面を割って
引きずり込み溺れさせて 貝の中閉じ込めたい
虹と共に わたしの永遠に