Erotic Heretic
触れられるより
まだ未知の この胸の
奥をひとり覗いていたい
背骨に透ける
羽があるのよ
かなり貴重な
わたしが蝶なら
そこらの群れになんか いない
さぞかしあなた
ピンで開いて
標本箱で
愛でてみたいでしょ
エサなら口移しの
若い蜜<ハニー>
月光で育てた
純白の肌を
ときどき自分でも
傷つけたくなる
きらめくナイフでね
Lunatic Heretic
魔がさすような恋に堕ち
怪我しても 少しも
構わないの
Erotic Heretic
感じるよりも
睫毛から仄霞む
霧の中の景色を見たい
誰の教えも
聞く耳持たず
書物とペンで
夜を計ってた
暮らす部屋の名前は“夢”
咲くだけ咲いて
散りそこなって
いつか乾いた
薔薇になるよりも
いっそ毒草に実る
赤い実<ベリー>
きれいに着飾って
歩けばわたしは
わたしだけを映す
鏡になるのよ
あなたのためじゃない
Fanatic Heretic
我を失くして溺れきる
LOVE ならば
貰ってもいいけどね
Erotic Heretic
触れられるより
まだ未知の この胸の
奥をひとり覗いてたいの
Lunatic Heretic
魔がさすような恋に堕ち
怪我しても 少しも
厭わないの
Erotic Heretic
感じるよりも
睫毛から仄浮かぶ
闇の先の宇宙を見たい
Erotic Heretic
触れられるより
まだ未知の この胸の
奥をもっと探っていたい