いたずらな Nymphが 空にちりばめた
輝くパールが君を照らした夜
僕は手を伸ばし 君はうなずいた
終りのある恋の始まり
振り返るだけで けしてもどれない
過ぎさった世界で 息をしている僕
昔 夢みた 理想と計画は
10月の風に盗まれた
言い訳 理屈ばかり 逃げ道をさがしていた僕
自分さえ ごまかしていたのさ
君を抱きしめても 心は動かない
僕は年をとってしまった
雨が窓をたたくよ 雨つぶは追憶のハンマー
とりもどそう 置いてきた日々を
いそがなきゃ いそがなきゃ
ねむる君に 口づけて 陽のあたる場所を探しに出た
鏡にうつる白い亡霊は
息することさえ いやになった僕
頬をつまんで
まだ生きている事を そっと確かめた夜
僕は決めたんだ さようならするのさ
涙を流す事も 後悔することも
忘れた心に 年とった心に
うつろな心に おいぼれた心に
Oh, oh, oh......
最後に見たいんだ 君が好きだった
10月のたそがれた海