ユメのカケラ
君がくれた
明けない夜に潜む
寄り添う星
一つ消えて
夜明けのARIAが響いた
もう この止まない雨の中で
昨日に怯えることもない
今 君を失くした未来は
始まったばかり
果てない闇の中
君がくれた篝火が
伽藍のこの胸に
生まれたいのちを
照らしている
消えたものと
変わらぬもの
無惨な空が光る
別れを告げ
微笑み合い
寂しいARIAを重ねて
ねえ、人は何時まで独りで
二人に焦がれて行くのだろう
まだ 君の綺麗な未来は
始まったばかり……
優しさを知らない
君がくれた優しさが
伽藍のこの胸に
名も無き光を
灯している
孤独の船を漕ぎ
篝火は嘆き集う
伽藍の世界には
数多のARIAが響いている