暗闇が君の頬を紅く染めている
燃え盛る冬の炎
薔薇色の翳(かげ)り
古ぼけた憧れと
尽き果てた夢の後
胸の中
熱く凍えてる
輝きの落ちる場所
暗がりのフルートに
酔い痴れて
海に夢幻のカノン
空に焦がれるマルカート
恋しい君のため楽の音高らかに
闇夜に咲く華を讃えて月は陰ろう
虚ろな心には夢だけ鳴り響け
果てないこの歌を奏でて星は堕ち行く
終わらない夜の中で語る炎の物語
盗まれた光の中に僕達の春は眠る
胸の中の追憶と寂しさが実を結ぶ頃
夜は深く香(かぐわ)しく君の夢を孕んでいる
艶(あで)なる楽の音 始まる闇の中
激しいレガート 奏でて月は堕ち行く
虚ろな心には夢だけ鳴り響け
恋しい君のため
奏でる闇の音楽